愛犬のウンチがゆるい…お腹の調子を整えるためのフード選びと与え方

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はじめに:愛犬のウンチ、ちゃんと見ていますか?

お散歩の時にウンチを処理するのは、飼い主としての大切な役目ですよね。

でも、そのウンチをただの「処理するもの」として見ていませんか。

実は、愛犬のウンチは、言葉を話せない彼らからの「健康だより」なんです。

色や硬さ、匂い、量など、毎日のウンチをチェックすることで、愛犬の体の中で何が起きているのか、そのヒントを知ることができます。

「昨日はちょっと硬めだったな」「今日はいつもより量が多いな」といった小さな変化に気づいてあげることが、健康管理の第一歩になると思います。

「たかが軟便」と侮れない理由

「まあ、下痢ってほどじゃないし、少しゆるいくらいなら大丈夫か」。

そう思ってしまう気持ち、分かります。

でも、軟便が続くということは、お腹の中のバランスが何かしらの原因で乱れているサインです。

消化がうまくできていなかったり、腸内環境が悪化していたりするのかもしれません。

軟便が続くと、必要な栄養をしっかり吸収できなくなってしまうことも考えられます。

「たかが軟便」と軽く考えずに、愛犬からのSOSかもしれない、と考えてあげることが大切だと思います。

フードが原因でお腹がゆるくなることも

愛犬のお腹の調子がゆるくなる原因は様々ですが、その中でも大きな原因の一つとして考えられるのが、毎日食べているドッグフードです。

フードに含まれる原材料が愛犬の体質に合っていなかったり、消化しにくいものが多く含まれていたりすると、お腹がびっくりして軟便や下痢を引き起こすことがあります。

もし、フードを変えたタイミングでお腹がゆるくなった経験があるなら、まさにそれが原因かもしれません。

愛犬に合ったフードを選んであげることは、お腹の健康を守る上でとても重要なんですね。

この記事でわかること

この記事では、なぜドッグフードが原因でウンチがゆるくなってしまうのか、その理由を詳しく解説していきます。

そして、お腹の調子を整えるためのドッグフード選びの具体的なチェックポイントや、フードの与え方でできるちょっとした工夫まで、幅広くご紹介します。

この記事を読み終わる頃には、愛犬のウンチの状態を改善するために、飼い主として何ができるのか、そのヒントがきっと見つかるはずです。

愛犬の快食快便ライフのために、一緒に学んでいきましょう。

まずは動物病院への相談を

この記事ではフード選びについて詳しくお話ししますが、その前に一つだけ大切なことがあります。

それは、軟便や下痢が続く場合、その背景に病気が隠れている可能性もあるということです。

もし、元気がない、食欲がない、嘔吐する、といった他の症状も見られる場合は、自己判断せずに、まずはかかりつけの動物病院で獣医師さんに相談してください。

この記事は、あくまで病気ではない場合の、家庭でできる食事ケアのヒントとして参考にしていただければと思います。

なぜウンチがゆるくなるの?ドッグフードに潜む5つの原因

愛犬のウンチがゆるくなってしまう背景には、様々な原因が考えられます。

その中でも、毎日食べているドッグフードが関係しているケースは非常に多いと言われています。

ここでは、フードに潜むウンチがゆるくなる原因を5つのパターンに分けて、詳しく見ていきましょう。

原因を知ることで、フード選びのヒントが見つかるはずです。

原因1:フードに含まれる原材料が体質に合っていない

まず考えられるのが、「フードそのものが悪いわけではないけれど、愛犬の体質に合っていない」というケースです。

私たち人間にも、そばアレルギーの人がいたり、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人がいたりするように、犬にもそれぞれ個別の体質があります。

良かれと思って与えているフードに含まれる特定の原材料が、意図せず愛犬のお腹に負担をかけているのかもしれません。

食物アレルギーや食物不耐性

私たち人間と同じように、犬にも食物アレルギーや、特定の食材をうまく消化できない「食物不耐性」という体質があります。

もしフードに含まれる何らかの原材料が、愛犬の体質に合っていない場合、お腹の調子を崩して軟便や下痢を引き起こすことがあります。

特に、体を痒がっている様子も見られる場合は、アレルギーの可能性も考えられるかもしれません。

アレルギーとまではいかなくても、「うちの子はこの食材がちょっと苦手」という相性のようなものもあると思います。

特定のタンパク質や炭水化物

アレルギーや不耐性の原因となりやすいのは、主にタンパク質や炭水化物だと言われています。

例えば、牛肉や鶏肉、小麦やトウモロコシといった、ドッグフードによく使われる食材が、体質によっては合わないことがあります。

良かれと思って与えているフードが、実は愛犬のお腹を悩ませる原因になっている、なんてこともあるんですね。

今までどんな食材を食べてきたかを一度振り返ってみるのも、原因を探る手助けになるかもしれません。

原因2:消化しにくい原材料が多く含まれている

次に考えられるのが、「フードに含まれる原材料の質や種類によって、消化そのものに負担がかかっている」というケースです。

犬はもともと肉食寄りの動物なので、食べ物の消化システムは私たち人間とは少し違います。

犬が消化を苦手とする食材が多く使われていたり、タンパク質の質があまり良くなかったりすると、うまく消化しきれずにウンチがゆるくなってしまうことがあるようです。

質の低いタンパク質(肉副産物など)

ドッグフードの主原料であるタンパク質ですが、その「質」も非常に重要です。

原材料表示に「〇〇ミール」や「肉副産物」などと書かれている場合、何の動物のどの部位が使われているのかが分かりにくく、消化吸収の質があまり高くない可能性があります。

消化しにくいタンパク質は、腸内に悪玉菌を増やす原因にもなり、腸内環境の乱れからウンチがゆるくなることがある、という話をよく耳にします。

犬が消化を苦手とする穀物(グレイン)

犬はもともと肉食寄りの雑食なので、トウモロコシや小麦といった穀物の消化は、あまり得意ではないと言われています。

これらの穀物が多く含まれているフードは、犬によっては消化の際に胃腸に負担がかかり、軟便や下痢の原因になることがあります。

特に、お腹がデリケートな子の場合、穀物の量を減らしてあげるだけで、ウンチの状態がぐっと良くなるケースもあるようです。

原因3:油分の多いフードでお腹がびっくり

ドッグフードに含まれる脂質は、大切なエネルギー源です。

しかし、その量が多すぎると、消化が追いつかずに下痢をしてしまうことがあります。

特に、今まであっさりしたフードを食べていたのに、急に高脂質なフードに切り替えると、お腹がびっくりしてしまうんですね。

フードのパッケージに記載されている「粗脂肪」のパーセンテージをチェックしてみるのも良いと思います。

もし数値が高いフードでウンチがゆるくなるようなら、もう少し脂質の低いフードを試してみる価値があるかもしれません。

原因4:フードの切り替え方が急すぎる

新しいフードに切り替えた途端に、お腹がゆるくなってしまった経験はありませんか。

これは、フードの内容が悪いというよりも、切り替え方が急すぎることが原因の場合がほとんどです。

犬のお腹の中には、食べ物を消化するために働くたくさんの腸内細菌が住んでいます。

フードが急に変わると、その腸内細菌たちが新しい食べ物に対応できず、バランスを崩してしまうんです。

フードを切り替える時は、愛犬のお腹に準備期間を与えてあげることがとても大切なんですね。

原因5:フード以外の原因も考える

フードに原因があることが多いですが、色々試してもウンチの状態が改善しない場合は、少し視点を変えてみることも大切です。

愛犬の心や、フード以外の体調不良が、お腹の調子に影響していることも少なくありません。

ここでは、フード以外の原因として考えられることをいくつか見ていきましょう。

ストレスによる消化不良

フードが直接の原因ではないケースも考えてみましょう。

犬はとても繊細な動物なので、引っ越しやペットホテル、長時間の留守番といったストレスが原因で、お腹の調子を崩してしまうことがあります。

ストレスを感じると、自律神経が乱れて消化機能がうまく働かなくなり、軟便や下痢につながることがあるようです。

最近、何か環境の変化がなかったか、愛犬の様子を振り返ってみてください。

寄生虫やウイルス、病気の可能性

最後に、最も注意したいのが病気の可能性です。

寄生虫やウイルスへの感染、膵炎や炎症性腸疾患(IBD)といった病気が原因で、下痢が引き起こされている場合もあります。

もし、下痢以外にも嘔吐や食欲不振、元気がないといった症状が見られたり、便に血が混じっていたりする場合は、すぐに動物病院を受診してください。

食事の工夫は、あくまで愛犬が元気であることが大前提です。

お腹の調子を整える!ドッグフード選び5つのチェックポイント

愛犬のウンチがゆるくなる原因が、なんとなく見えてきたでしょうか。

もしフードが原因の可能性が高いなら、次はお腹に優しいフードを選んであげたいですよね。

ここでは、ウンチの状態を改善するために、ドッグフードを選ぶ際にチェックしたい5つのポイントをご紹介します。

パッケージの裏にある原材料表示を見ながら、ぜひ確認してみてください。

ポイント1:消化しやすい「良質なタンパク質」が主原料か

まず一番にチェックしたいのが、フードの主原料であるタン-パク質です。

お腹がデリケートな子には、消化吸収しやすい、良質なタンパク質が欠かせません。

原材料表示を見て、一番最初に「チキン(鶏肉)」や「サーモン(鮭)」、「ラム(羊肉)」といった、具体的な肉や魚の名前が書かれているフードを選ぶのがおすすめです。

これらのタンパク質は、一般的に犬にとって消化しやすいと言われています。

逆に、「〇〇ミール」や「肉副産物」といった表記は、様々な部位が混ざっている可能性があり、消化の質が一定でないことも。

できるだけ、主原料が明確でシンプルなフードを選んであげると、お腹への負担も軽くなると思います。

ポイント2:「グレインフリー」または消化の良い炭水化物源か

次に注目したいのが、炭水化物源です。

前述の通り、小麦やトウモロコシといった穀物(グレイン)は、犬によっては消化不良の原因になることがあります。

もし今あげているフードにこれらの穀物が多く含まれているなら、一度、穀物を使わない「グレインフリー」のフードを試してみる価値はあると思います。

グレインフリーのフードでは、穀物の代わりにサツマイモやエンドウ豆、ジャガイモなどが炭水化物源として使われていることが多いです。

これらは比較的、犬にとって消化しやすい炭水化物だと言われています。

ポイント3:腸内環境をサポートする成分は入っているか

お腹の調子を整える上で、とても大切なのが「腸内環境」です。

腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことで、ウンチの状態も安定してきます。

フードの中には、この腸内環境をサポートしてくれる成分を配合しているものがあります。

善玉菌そのもの(プロバイオティクス)

ヨーグルトなどでおなじみの、乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌そのものです。

フードに配合されている場合は、「乳酸菌」や「フェカリス菌」などと表示されています。

腸に直接善玉菌を届けることで、腸内フローラのバランスを整える手助けをしてくれると言われています。

善玉菌のエサとなる成分(プレバイオティクス)

こちらは、もともと腸内にいる善玉菌を元気に育ててくれる「エサ」となる成分です。

オリゴ糖や、海藻、野菜などに含まれる食物繊維がこれにあたります。

原材料に「オリゴ糖」や「イヌリン」、「ケルプ」といった表記があれば、プレバイオティクスが配合されている証拠です。

両方が入っていると、より効果が期待できるかもしれませんね。

ポイント4:原材料の種類が少ない「限定原材料フード」を試す

もし、特定の食材に対するアレルギーや不耐性が原因でウンチがゆるくなっている疑いがあるなら、「限定原材料フード(LID)」を試してみるのも良い方法です。

これは、使われている原材料の種類を意図的に少なくしているフードのこと。

例えば、タンパク質源はラム肉だけ、炭水化物源はサツマイモだけ、というように作られています。

原材料がシンプルなので、何が愛犬のお腹に合わないのか、原因を特定しやすくなるというメリットがあります。

お腹のデリケートな子のための「お腹に優しいごはん」として、とても理にかなった選択肢だと思います。

ポイント5:不要な人工添加物は避ける

フードの色を良く見せるための着色料や、風味を良くするための香料、合成の酸化防止剤といった人工的な添加物も、犬の体にとっては負担になることがあります。

腸内環境が乱れる原因になることもある、という話を耳にします。

特に、お腹の調子が万全でない時は、できるだけ体に優しいものを選んであげたいですよね。

原材料表示をよく見て、不要な添加物が使われていない、できるだけ自然に近いシンプルなフードを選ぶことを心がけると、より安心だと思います。

フードの与え方ひとつで変わる!お腹に優しい食事の工夫

愛犬に合ったお腹に優しいフードが見つかったら、もう一息です。

実は、フードの「与え方」を少し工夫してあげるだけで、胃腸への負担をさらに軽くして、消化を助けることができるんです。

せっかく良いフードを選んでも、与え方で損をしてしまってはもったいないですよね。

ここでは、今日からすぐに実践できる、お腹に優しい食事の工夫を5つご紹介します。

簡単なことばかりなので、ぜひ試してみてください。

工夫1:一度に与える量を減らし、食事の回数を増やす

一度にたくさんのごはんを食べると、胃腸に大きな負担がかかってしまい、消化不良の原因になることがあります。

これは、私たち人間が「ドカ食い」すると胃がもたれるのと同じですね。

もし今、1日2回でごはんをあげているなら、1日のフードの総量は変えずに、食事の回数を3回や4回に増やして、1回あたりの量を減らしてあげるのがおすすめです。

少量ずつ、こまめに食べることで、胃腸が一度に処理する仕事量が減り、消化吸収がスムーズになると言われています。

特に、子犬やシニア犬、もともと胃腸が弱い子には、とても効果的な方法だと思います。

工夫2:フードをぬるま湯でふやかして与える

ドライフードをそのまま与えるのも良いですが、お腹の調子が不安定な時は、ぬるま湯でふやかしてあげるのも、とても良い工夫です。

フードをふやかすことで、消化しやすく、胃腸への負担を軽減する効果が期待できます。

また、食事と一緒に自然に水分補給ができるのも大きなメリットです。

水分をしっかり摂ることで、ウンチが硬くなりすぎるのを防ぎ、スムーズなお通じをサポートしてくれます。

フードの香りも立つので、食欲アップにも繋がるかもしれませんね。

ただし、熱すぎるお湯はフードの栄養素を壊してしまう可能性があるので、人肌くらいのぬるま湯を使うのがポイントです。

工夫3:早食いを防止する食器や工夫を取り入れる

愛犬がガツガツとすごい勢いでごはんを食べていませんか。

早食いをすると、フードをあまり噛まずに丸呑みしてしまったり、たくさんの空気を一緒に飲み込んでしまったりして、消化不良や嘔吐の原因になることがあります。

そんな時は、早食いを防止するための専用の食器(フードボウル)を使ってみるのがおすすめです。

ボウルの内側に凹凸や仕切りがあって、簡単には食べられないようになっているので、自然と食べるスピードがゆっくりになります。

専用の食器がなくても、普段使っている食器の中に、愛犬が飲み込めない大きさの清潔な石などを入れてあげるだけでも、同じような効果が期待できる、という話も聞きますよ。

工夫4:フードの切り替えは1週間以上かけてゆっくりと

これは、お腹がゆるくなる原因のセクションでもお話ししましたが、とても大切なことなので、もう一度お伝えします。

新しいフードに切り替える時は、絶対に焦ってはいけません。

今までのフードに新しいフードを1割程度混ぜるところからスタートし、愛犬のウンチの状態を毎日チェックしながら、少しずつ新しいフードの割合を増やしていきます。

最低でも7日から10日、お腹がデリケートな子なら2週間くらいかけるつもりで、ゆっくりゆっくり慣らしてあげましょう。

このひと手間が、愛犬のお腹を守ることにつながります。

工夫5:おやつの種類や量を見直してみる

メインの食事であるドッグフードに気をつけていても、意外と見落としがちなのが「おやつ」です。

ジャーキーやガムなど、犬用のおやつの中には、添加物が多く使われていたり、脂質が高かったりするものも少なくありません。

良かれと思ってあげているおやつが、実はお腹の不調の原因になっている可能性も。

ウンチがゆるい時は、一度おやつをお休みしてみるか、お腹に優しいボーロや、茹でた野菜などに変えてみるのも良い方法です。

また、おやつのあげすぎで、メインの食事がしっかり食べられていない、なんてこともあります。

おやつの量や種類、あげるタイミングを一度見直してみることも、大切だと思います。

【参考】お腹に優しいプレミアムドッグフードという選択肢

お腹に優しいフード選びのポイントを5つご紹介しましたが、「その条件に合うフードを、たくさんの中から探すのは大変そう…」と感じる方もいるかもしれません。

そんな時に、フード選びの候補として知っておくと便利なのが、原材料にこだわって作られた「プレミアムドッグフード」です。

なぜプレミアムフードがお腹に良いと言われるの?

プレミアムドッグフードが、お腹がデリケートな子におすすめされるのには、ちゃんとした理由があります。

それは、これまでお話ししてきた「消化しやすい良質なタンパク質が主原料」「グレインフリー」「腸内環境をサポートする成分配合」「不要な添加物不使用」といった、お腹の調子を整えるために重視したいポイントをクリアしている商品が多いからです。

消化吸収に優れた原材料を使い、犬の体に余計な負担をかけないように考えられて作られているため、胃腸が弱い子でも安心して与えやすい、というわけなんですね。

お腹の調子を整えるフード選びの例

「具体的にどんなフードがあるの?」と気になりますよね。

お腹の調子に悩む多くの飼い主さんから、「これを試したらウンチの状態が安定した」という声が聞かれるフードを、参考までにいくつかご紹介します。

モグワン

このフードは、上質なチキンとサーモンを主原料にしていて、犬が消化を苦手とする穀物を使わないグレインフリーのレシピです。

さらに、お腹の健康をサポートする乳酸菌(プロバイオティクス)や、そのエサとなるオリゴ糖(プレバイオティクス)も配合されているので、腸内環境を整えるという点でも理にかなっていると思います。

カナガン

こちらもチキンをたっぷり使ったグレインフリーのフードです。

消化しにくい穀物の代わりに、緩やかに消化されるサツマイモなどを使用しているのが特徴です。

原材料が比較的シンプルなので、特定の食材が合わない子のフードとしても選びやすいかもしれません。

フードが合うかどうかはウンチで判断

いくつか具体的なフードを挙げましたが、一番大切なことをお伝えします。

それは、どんなに評判が良いフードでも、「最終的に、あなたの愛犬の体に合うかどうかが全て」だということです。

フードを切り替えた後は、毎日のウンチの状態をしっかりチェックしてあげてください。

「ちょうど良い硬さか」「色はいつもと変わりないか」「変な匂いはしないか」など、ウンチはフードが合っているかどうかの答えを教えてくれます。

価格や口コミだけで判断せず、愛犬からの「お便り」をしっかり見て、その子にとってのベストなフードを見つけてあげてくださいね。

まとめ:フード選びと与え方の見直しで、快食快便を目指そう

今回は、多くの飼い主さんを悩ませる愛犬の「ゆるいウンチ」について、ドッグフード選びと与え方という観点からお話ししてきました。

愛犬のウンチは、言葉を話せない彼らからの大切なお便りです。

軟便や下痢が続く背景には、フードの原材料が体質に合っていなかったり、消化しにくかったり、あるいはフードの切り替え方が急すぎたりと、様々な原因が考えられます。

お腹の調子を整えるためのフード選びでは、

  1. 消化しやすい良質なタンパク質が主原料か
  2. グレインフリーなど、お腹に優しい炭水化物源か
  3. 腸内環境をサポートする成分は入っているか
  4. 原因究明しやすい限定原材料フードを試す
  5. 不要な人工添加物は避ける

といった5つのポイントをチェックしてみてください。

そして、フードそのものだけでなく、食事の回数を増やしたり、フードをふやかしてあげたりといった「与え方」の工夫も、愛犬の胃腸の負担を軽くするためにはとても効果的です。

もちろん、元気や食欲がないなど、少しでも心配な様子が見られる場合は、まず動物病院に相談することが大前提です。

その上で、この記事でご紹介したフード選びのヒントや食事の工夫を、愛犬の「快食快便」な毎日を目指すために、ぜひ役立ててみてくださいね。